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92歳の老画家が語る「液タブは新しいおもちゃ」
奈良県在住の中村 昌啓さんは奥様と2人暮らし、1930年生まれの御年92歳。京都教育大学 特修美術コース 構成デザイン学科を卒業し、住友商事の広報課でグラフィックデザイナーに着任。その後、美術学校への転職を経て絵画教室を開き、2017年まで多くの生徒さんへ水彩画の技術を手ほどきされ、長い年月アナログ画材に慣れ親しんできた中村さん。2019年にXPPenの液晶ペンタブレットに出会い、絵葉書を中心にたくさんの作品をデジタルで描かれているようです。
今回は中村さんの作品への思いや、実際に使っているペンタブレットの感触についてお聞きしてみました。
──絵を描き始めたきっかけはなんでしょうか?
私ははじめグラフィックデザイナーだったんですね、だからあまり絵を描くという事よりもアートディレクターのような仕事をしてて。アートディレクターというのは人に絵を描いてもらうばかりなので、そうではなく自分で絵を描きたいと思うようになり当時勤めていた住友商事をやめ、美術系の大学へ教員として入りました。教員に就くと研究成果として実技の発表を行う事になり、スプレーアートなどを作品として制作していました。教員をやめた後は15年ほど花の絵を専門とした水彩画教室を営んでいました。最近は静物画、風景画なども描いています。
──アナログイラストとデジタルイラストの違いはどこにあると思われますか?
基本のデッサン力などはどちらでも必要になりますが、水彩画だとたくさんの絵筆や道具を用意しないといけないところ、ペンタブレットならペン1つで済むのがとても良いです。アナログにはアナログにしか出せない味というか風合いのようなものはやはりあるものの、今はデジタルイラストの方にはまっているといった状態です。
──デジタルイラストに移行してよかったことはありますか?
ぼかしの表現も手軽にできますし、拡大縮小も自由です。手軽に水彩筆で同じような表現をしようとすると少しミスをしたらそこでおしまいになり、はじめから書き直さなければいけませんが、デジタルであればミスなどの修正もほんまに簡単です。デジタルならではの使ったことの無い(ソフトの)機能もまだまだたくさんあり、先々の未知との出会いもまた楽しみですね。
──逆にデジタルイラストの不便なところはありますか?
1週間ほど間が空くと操作手順を忘れて困りますが、思い出すのも脳トレになります。水彩画などはやっていけば一通りの工程は絶対忘れないのですが…。
──液タブを知ったきっかけを教えてください
法事で親戚が集まった時がありまして、中学生の若い子が液晶ペンタブレットを使っているのを見て「不思議やな~」と思ったのがきっかけです。私も何とか使ってみたいと手ごろな価格のものを教えてもらいました。それがXPPenです。人との出会いがきっかけで今このように描いています。
XPPen日本オフィスに液タブで描いた素晴らしい作品を絵葉書にして送って来てくださる中村さん、その作品は美しい花、旬の野菜、風景画など。アトリエにも沢山の作品が飾ってありました。
──絵のインスピレーションはどこから得ていますか?
ふっとした瞬間にぱっと湧いてくる、普段から何を見ても「ヒントになるものはないかな?」と考えながら過ごしています。
──今後はどのようなものを製作していきたいですか?
プリンターの対応の兼ね合いなどもあるので未定ではあるものの、もうちょっと大きなものも作ってみたい。
──少しでもXPPenで楽しんでいただけているようであれば幸いです
晩年になってほんまに気に入った玩具を手に入れたというような心境です。
以前からパソコンでWordなどは使いこなしていた中村さん、それでもデジタルイラストを始めたばかりの最初の壁は高かったそうです。XPPenとしては「初心者やシニア世代にももっとわかりやすいような使い方の提案が必要」とのご意見をいただき、更なるサービスの向上に努めていこうと思いました。これからも多くの方にデジタルアートに親しんでいただくために。
液タブで描いた中村さんの作品(3枚)
作業効率アップ
デジタル化は作業効率を大幅にアップします。例えばデジタル署名は、紙ベースの署名の代替となるだけでなく、職場の効率性の向上にもつながります。同様に、スタイラスペンも利便性をもたらします。XP-Penスタイラスペンでは、マウス入力に基づくデジタルインク機能を駆使した手書きが可能となっており、従来の手法からデジタル技術への移行を実現します。